在宅介護 その15 吹き戻し(ピロピロ笛) 

 ピロピロ、ピーヒャラ笛って縁日で買ってもらい遊びましたね。正式名称は「吹き戻し」。検索かけても生い立ちや詳しい歴史は分かりませんでしたが、置き薬屋さんの景品として生まれた紙風船と同じく、「吹き戻し」も、薬を包む紙と同じ種類の紙を使用して作られているという解説が多かったですね。米国留学中にも”BLOWOUTS”と呼ばれ、パーティー会場で吹いていましたよ。

 これが、玩具として楽しむだけでなく、医療・介護・美容の現場でも広く利用されていたんですね。失語症の体験記にも書いてありました。
 確かに、しっかり吸って一度止め一気に吐くなど、呼吸の訓練になりそう。フーっと吹き、息を前に出すには、息が口の端からもれないようしっかりと閉じることで口の周りの筋肉も結構使う。舌骨上筋群に対するレジスタンストレーニングとして嚥下機能および咳嗽機能の改善効果が期待できるそう。吹く行為が自分の前に巻き紙が出てくるビジュアルにつながるため、患者さんが「自分の息が前にでている」ということを視覚的に確認できるのもメリットだと。吹き初めは空気抵抗があるから腹にしっかりと力を入れ、一気にフーっと吹く。なかなかの腹式呼吸トレーニングだわ。同時にことばの訓練もできるなら最高!
 先のところがぐしゃっとつぶれ、すぐ壊れちゃって、、、。ちょっとずつ伸びるようになり、何本目か忘れましたが最後まで伸びた時は拍手喝采!その時の彼女のドヤ顔が格好良かった!!(まだまだ集中力も体力も続きませんが、成長を感じました。)
 これって、『鬼滅の刃』のワンシーンだと。ほら、炭治郎たちが息を吹き、瓢箪を割る訓練!皆さんも覚えていますか?蝶屋敷で、こんな会話でしたよね。「瓢箪を吹く?」「しのぶがカナヲに、吹いて瓢箪を破裂させる稽古をした。しのぶは、どんどんサイズを大きくして巨大な瓢箪を破裂できるようになった。」
 そうそうあの訓練の場面!それに気づいて、『鬼滅の刃』を放映しながら、一緒にピロピロしています。

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