プリン(プディング)じゃない、プリン体(ぷりんたい)(後編)

そして対策は、(1)(2)は、プリン体を多く含む肉や魚の内臓類を過食しない(プリン体は、水に溶けるので、肉や魚からとったスープも飲み干さない)、アルコール飲料を控える、果物も食べ過ぎない(果糖が多い)、栄養バランスが偏らない(キノコや野菜も食べる)、減塩。(3)は、1日で2~2.5Lの水分(水や麦茶)をとる(尿量が増加すれば、尿酸の排泄量が増加する。ガイドラインでも1日2リットル以上の尿量を確保と記載あり)。
ちなみに、尿酸値が、正常値を外れ低値の方が時々いらっしゃいます。低いから気にすることはないですが、極端に低いときには、ちょっと気を付けましょう。
ガイドラインでは、血清尿酸値2.0mg/dl以下が低尿酸血症診断の基準値とされています。本邦での頻度は、おおよそ男性0.2%、女性0.4%で女性が男性の2倍。ユダヤ人及び日本人に多いらしく、研究テーマになっています。二次性・薬剤性でなく、腎性低尿酸血症(RHUC:renal hypouricemia 腎臓からの尿酸排泄亢進による低尿酸血症)とキサンチン尿症(尿酸産生の酵素が欠損する低尿酸血症で、予後良好な稀な先天性代謝異常)を鑑別しなくてはなりませんが、ほとんどは腎性低尿酸血症(通常特に症状なく、治療等は必要ないよう)です。
ただし、合併症として運動後急性腎障害と尿路結石症の2つが指摘されているので、血清尿酸値が2.0mg/dl以下であれば、一度相談してみませんか。
以上、尿酸が実は「プリン」体の代謝産物だったから、主役は「プリン」体になる理由を呟きました。食事の外因だけでなく、内因のものの方が多いって意外ですよね。
でも今回はいわば前座。だって、厄介なことは、過剰な尿酸が体内のいろいろなところで結晶化しちゃうこと!関節で炎症を起こせば『痛風』だし、動脈内の動脈硬化を進行させる因子だという研究も進んでいます。次回はその厄介な『痛風』を呟くつもりです。
今日もみんなで、プディングじゃなく「プリン」体を作っている、チームSAIでした。

