プリン(プディング)じゃない、プリン体(ぷりんたい)(前編)

高尿酸血症とは血清尿酸値が7.0mg/dlを超える(ガイドラインでも性別年齢を問わず)と診断されます。(脂質と違って、尿酸異常症と呼ばれてはいないようですが。)診断されたら、血液検査で計っているのは尿酸なのに、「プリン」が登場しますよねえ。実は、尿酸は「プリン」体が肝臓で分解されたものが主だから、尿酸高いのは「プリン」体が高いって判断されるからです。だったら最初から「プリン」体測定してよって思っても、研究レベルで高度の分析測定器を使用しないと計れないから、外来の採血程度では無理。そこで、尿酸測定して、即「プリン」体に話が飛んでしまうわけ。
(ちなみに、プリンという呼称はプディング、カスタード・プディングの日本名かと思っていましたが、実は、西欧の本場のプディングは、小さいころから僕らが食べているプッチンプリンとは全く違うモノだったけど、、、)
そして、「プリン」体含有食品一覧が外来にあるから、すぐ、「レバー(一応、豚>牛だがどちらも多い)だろ、俺は牛を食っているから大丈夫かい」とか「エビよりマアジ干物の方が少ないのかよお」とか、食べるものだけに関心が向いてしまいます(うまみ成分に関係していますしね)。
でも、ちょっと深呼吸して、整理しましょう。
実は、「プリン」体とは、核酸とATPの構成成分。まず核酸とは、細胞の中にある、遺伝情報であるDNAとDNAの情報を元にタンパク質を合成するRNAのこと。次にATPとはアデノシン3リン酸と呼ばれる、細胞が使うエネルギー形態のこと。だから、新陳代謝や細胞が壊れ、当たり前のように核酸から「プリン」体が出るし、細胞のエネルギー源は常に生成分解され、こっちからも「プリン」体が出ているんですねえ。
つまり、僕らの体内で「プリン」体はしっかり作られているってこと。
(続く)

