うんち、大便、通じ、そして プー(poo)(中編)

「大腸でうんちになる時間は?」のうんちくを続けます。
大腸で、液状からヘドロ状、半固形、固形と徐々に水分が吸収され便になっていくのに、24~72時間。そして、出来上がったうんちの成分は、7~8割が水分、残りが吸収されなかった食物残渣や腸内細菌や腸内の新陳代謝物(細胞の死骸)。

そう、うんちの大半は水分。では、なぜいっぱい飲み水をとっても柔らかくならないのでしょうか?

Dさんには、「余分に水分摂取しても小腸からその水分は吸収され、余分な水ならおしっことして体外に排泄されちゃう。結局、その時に余分な水分自体が、うんちになる前段階で、吸収されちゃう仕組みだからねえ」と。

そもそも水分の出納バランスって考えたことありますか?じゃあ、うんちく再開です。

医学部では基礎医学で人体の体液の出納バランスを習います。もう30年以上前ですが、生理的な水分量はそうそう変わりません。当時の教科書を紐解くと、「食事と飲料で1日に2 Lの水分を口から摂取すれば」と始まり、「唾液1.5L・胃液2L・膵液2.5L・胆汁1L」が加わり、小腸に入るときに「水分は10 L近く」になる計算です。もちろん「小腸からの腸液3 L」あるから、単純計算でも「15 L近く」!(ちなみに循環血液量はざっと4Lだからとてつもなく大量ってことですよ!!)でも、同時に小腸では「ほとんどの水分が吸収」されるから、大腸に残る水分は「1 L程度」にまで減少。大腸ではウンチを作るためどんどん水分を吸収し、最終的にウンチには水分「0.1 L」。(もちろん、単純計算のモデルですから、実際のバランスはもっともっと複雑で、かつ24時間絶え間なく変化していますのであしからず。)
(続く)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA