在宅介護 その3 1週間(後編)

そもそもベッド上で排便時のいきみができるか?便座に座っていきむのと雲泥の差ですから、想像を絶する困難さであり不快感でしょう。

考えてみと、直腸から肛門に便が流れますよね。便座に座っていれば、直腸が上で肛門が下で、きれいな上下関係ができていますよね。ところが、ベッドで寝ているから肛門と直腸便貯留部位の位置関係が上下になってないじゃん!と思いました。それって、彼女は寝たままある区間は重力に逆らって便を出さなくちゃならないってことじゃないですか。

さらにトイレで僕が踏ん張ったときを思い出します。何をしていたか?便座に腰掛け、腹をさすり、「うーん」と。そう、僕は、足を踏み込んでいますね。それとおなかをさすり腹筋に力を入れていますね、、、(もちろん、高血圧ガイドラインなのでも、『便秘に伴う排便時のいきみは血圧を上昇させるので、便秘予防の指導、場合によっては緩下薬などの投与を行う』とされていますから、いきまずリラックスして排便が理想ですよ!念のため)。

だからベッドで寝ている彼女に、「足を踏ん張れ」って言っても、そもそも、足の踏み場なんてないから踏ん張ることできないじゃないですか。麻痺側の足にも力が入らないしね。それに腹筋だって収縮力が伝達される方向性って、真下の肛門めがけていきむイメージなのに、彼女の体勢では仮に腹筋収縮ができても力のベクトル考えても、肛門めがけていきめない!実際、ヘルパーさん達(正式には介護福祉士のプロフェッショナルな職業人の皆様)は、ベッドでの排泄を自ら体験する実習があるそうです。さすがですね、相手の身になり、自らその苦しさを追体験しているなんて、ますますリスペクトです。

このように、いろいろ悩んでばかりです。
だから、「もっといいのがあるよ!」という方、ぜひ教えてくださいませ。

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