在宅介護 その1 準備(前編)
在宅介護に関しては、様々な書籍やブログが、僕にたくさんの情報を与えてくれました。だから、「在宅介護あるある」も院長ブログでつづってみたら、どこかで在宅介護始める人に役立ち、結果的に在宅介護人の皆様への「恩返し」になるかなあと思いました。だから、医業ネタと介護ネタを交互につづりますね。第一回目は、僕が準備したことを3点にまとめました。つづってみたら1話完結って難しい技術ですね、まあブログ初心者なので3部作でもお付き合いくださいませ。
1点目は、情報収集。
病気の診断や治療の勉強をずっとしている僕は、「利用者さん」「介護」の勉強を全くしたことがありません。英語文献検索も学会データベース検索も、医学雑誌や専門書籍も、準備段階には全く役立ちません。結局、患者さん自身や家族の方の体験記に一番欲しい情報がありました。書籍はあっという間に30、60、90冊と増え、いったん収集停止。同時に、ブログなども見つけ、盛んにブラウジングする日々が続きました。直接会っていろいろ伺える患者会や家族会に参加したいと思っていますが、その前に本番が始まってしまいました。わからないことだらけで、関係者の皆様にいつも教わって、助けられ、日々を過ごせています。(この場を借りて『いつもありがとうございます』と伝えさせて頂きます。)
金銭面も複雑です。入院(急性期でも回復期でも)中は、請求書一枚でしたが、在宅介護では、複数から請求書が届きます。複雑な点数計算式が複雑な制度のふるいにかかりエクセルで作成した数枚のレポート用紙を見たり、各部署の請求内容一覧を見たり、不安いっぱいです。(たった一人の利用者データを一つにまとめることは技術的に容易なはずですが。)
(中編へ続く)