在宅介護 その5 3か月(前編)

 3か月経過したので、サマライズし、僕らの在宅介護の実際を検証する時期です。実際の介助人なら肌感覚でわかることも新米介助人にはわからないことばっかりでした。何よりも、全介助という現実を甘く考えていたようです。連れ添いが満足に動けなくても、「これをしてくれ」「あれはいらない」「次はそれをしてくれ」と意思表示が口頭であれば、その指示を遂行することはできたでしょう。が、その意志表示が僕にはまだ把握できないため、彼女の気持ちを推し量って、行動するしかありません。なければないで、どうするのでしょうか?
 例えば、日曜日のスケジュールです。
朝の部:起床、排泄介助、更衣、起居移乗、整容、朝食、口腔ケア、リハビリの真似(テレビ鑑賞や会話、スキンシップなど盛りだくさんの用意もあるが結局傾眠されてしまう)、起居移乗、静養、(どうにかタイミング見つけて)水分補給。
昼の部:排泄介助、起居移乗、昼食、口腔ケア、リハビリの真似、起居移乗、静養、(どうにかタイミング見つけて)水分補給。
夜の部:排泄介助、起居移乗、夕食、口腔ケア、更衣、整容、起居移乗、排泄介助、(どうにかタイミング見つけて)水分補給、夜の見回り排泄介助。
 当初は、「まったりする時間がいつもあるのが在宅介護の醍醐味かなあ」なんて思っていましたが、、、とにかく彼女は眠ります。
ちなみに、朝と昼の静養時間に、掃除、洗濯、炊事はもちろん、30年近く彼女一人でずっとやり続けてくれた家事全般を僕がこなすわけです。もちろんうたた寝もします。
 まだ外出する余裕はありませんが、もちろん将来は「日曜日にはお買い物デート」するのが楽しみです。

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