在宅介護 その6 6か月前に(中編)

 彼女は、本当によく眠ります。病的でない、本当に疲労困憊(ヒロウコンバイ)って感じ。でも覚醒時間は短くも、その覚醒度合いも改善しているのでうれしい限りです。
この5か月間、一瞬たりとも悩まない日はありません。(余計な負担を強いている、治せない不具合を受け入れさせている、新しい余生への準備もインフォームドコンセントもなかったし、、、)
 とにかく葛藤ばかり。でも、起きてしまったことはどうにもならない。だから許してもらえると信じ、今日も一緒に生きよう!と奮い起こしています。頼まれたわけではなく自主的に行っているから続けられるのでしょう。でも、同時に僕の生業は医業ですから、時間限定の働き方で「かかりつけ医になる、地域密着だ」と宣言してしまっていいのか悩んでいるうちに、クリニックの顔として人生初の取材(ブログ『人生初取材(かかりつけ医って誰が決めるの?)』)がネット公開されたり。
 とにもかくも、二人ともに生きるのは楽じゃない。二足の草鞋を履くのも楽じゃない。
 
 でもたくさんの励ましをもらっている。例えば、診察の合間に、患者さんから「ブログ読みました。私も、✖✖という出来事があり、周囲は諦めていたけど、私だけは諦めず信じて寄り添いました。とにかくつらい時期がありましたが、信じ続け、◎◎という結果となり、今に至っています。どうか先生も諦めず、大変でしょうが、頑張ってください」と声をかけていただいた瞬間です。医師患者じゃなく、人間同士、特に信じあえるもの同士、絆を感じているもの同士の間柄を共有できた瞬間です。
 
 この場を借りて御礼を。とにかく、声をかけて頂き、ありがとう。皆様のお声が半端ない力を産んでいますよ。本当にうれしかったよ!
 いろいろな方に助けてもらい、こうして5か月が経過し、感謝しています。
(続く)

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