在宅介護 その8  6か月

 今年は梅雨明け間近から猛暑(酷暑)が半端ありませんでしたね。在宅介護もおかげさまで半年が経ちました。まだ半年か、もう半年か?もちろん(山あり谷ありでしたが)、もう半年も在宅介護できていることにただただ感謝感激です。
 ところが、この猛暑で、全介助の彼女は寝返りが自分でできないので、半端ない暑苦しさを引き起こしました。介護保険で賄えない分が多いので差額負担金を払い、電動ベッドを借りています。当初から褥瘡予防効果があるだろう種類のベッドでしたが、エアマットなる種類にグレードアップ(足元の送風口から送気しマット表面を換気できる仕組み)し、それでも背中に汗がびっしょり(空調・空気清浄機関連は24時間稼働)。これはいかんと思い、相談し、自動体位変換機能なる種類にさらにグレードアップしてもらいました。こういう製品が開発されるってことは当然寝返りを打てず背中びっしょりで困っている人が多いのでしょう。
 考えてみると、寝返りって立派な生理現象なので、それができなくなった彼女のもどかしさは想像を絶するものでしょう。論文検索したら、「20~30回」が、成人が一晩に寝返りを打つ回数のようです。寝返り効果の研究では、論点が3点あるようです。一つ目は、体液循環をより促している点。二つ目は、体を動かしながら布団、枕と接触している部分を変え、熱を放散し、体温調整している点。最後の三つ目は、ゆがんだ姿勢を補正している点。どうも脊椎椎間板(クッションの役割)にかかった負担を回復する機序があるようで、非常に興味深い内容です。それに寝返りも運動ですから当然、脊柱起立筋や大臀筋など大きな筋肉の力が必要でしょう。
 だから、筋力がますます低下している彼女にはせめて寝る前にストレッチしてみようかと思い、あれやこれや試行錯誤しています。失われてしまった生理現象、こんな方法もいいよ、っていう教えをぜひお待ちしています。

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